俺様男子

 俺は無理矢理、莉子を180度回転させて俺に頭部を向けさせる。





 ちっせぇな…。




「あーあ…同じとこ打ってんじゃん…。痛いだろ?」

「ちょっと…」




 少し震えてる莉子は俺に返事をする。





「保健室な」

「うあっ」




 後ろを向いていた莉子をそのまま引っ張って行く。




「塁君待ってるよ~」

「それ以上バカになったら塁が困るだろ」

「はぁ?」

「あ、わり。それ以上ならねぇか」



 莉子の顔を見ずに、そのまま歩きながらいう。




 見ずにというか、見れない。





 いつまでドキドキしてりゃ、いいんだよ。