「まさか…そのためだけに付き合ってるんじゃないよね?」
「そうよ? それ以外に何があるのよ」
「…ふざけないで」
私が草野さんの胸元をつかむ。
「何? 負け惜しみ? 元カノは元カノらしく黙って応援すりゃいいのよ」
「関係ない!!」
「はぁ? あんたは自分のところに価値のあるものが戻ってこればいいんでしょ?」
鼻で笑うようにそう言った草野さん。
私は反射的に草野さんの頬を引っぱたいた。
「…ッ!!! 何するのよ!!」
「ふざけないで!! 優が私のことを好きじゃないなら別れてもいい。だけど、草野さんみたいな人には渡したくなかった!!」
そういうと、綺麗に整った眉を吊り上げて私の腕を掴んで近くにあったごみ箱のほうに力いっぱい押す。
「なんだって!? ブスは黙ってろよ!!」
さっきとは全く違う口調で叫んだ草野さん。
私はゴミ箱に叩きつけられてゴミ箱と一緒に倒れる。

