すごく怖かった…。 昨日の優は何ともなかったのに。 「莉子!!」 廊下の壁にもたれかかっていると大きな声で名前を呼ばれた。 だけどそれは私の大切な人の声じゃなかった。 「…塁君」 「……優、なんか変じゃね?」 「…ッ」 変…で済んだら良かった方だ。 おかしいんだよ。 「話した?」 「…軽く無視状態かな」 「マジ…? 俺…挨拶は返してくれたけど…他はなんだよって感じで」 「塁君もなんだ…」 明らかにおかしいだろって塁君は言いながら私の横の壁にもたれた。