春休みが迫ってきているときにに急に優が変わった。
私にとって嫌な意味で。
まず変化したのは、朝起こしに来てくれなかった。
この1年間ほとんど来てくれてたのに。
「…優君、どうしたのかしらねぇ……学校は欠席かしら…」
お母さんが私にオレンジジュースをだしながら言う。
今日はお姉ちゃんが起こしてくれたんだけど。
私も今日は休みかと思って学校に行ったんだ。
でも、学校に着くと優は既に席に座ってて隣の草野さんと楽しそうに話してる。
「優、おはよ~」
私は別に朝のことも気にすることなく優に挨拶をした。
すると、優はこっちに視線を一瞬だけやるとすぐに逸らしてしまった。
「え…?」