「あぶねぇ!!」



 莉子の肩を掴んで止める。




 本当にもうすぐ莉子んちに着く前。




「莉子、足速過ぎ」

「そう?」

「早く帰るぞ」

「うん」



 もう莉子んち見えてるけど。




 家に着くとおばさんが出てきた。




「遅かったわね」

「うん」

「優君と一緒ならいいわ♪」

「うん」



 おばさんは満足げにまたキッチンに戻って行った。




「じゃあ俺も帰る」

「うん、また明日ー」

「おう」




 莉子の家を出て家に帰った。