俺様男子



 夏弥が莉子の肩を軽く揺すって莉子を起こそうとする。





 なんだよー…。





「俺はいつもあぁいう起こし方んだけど」

「はぁ!? 兄貴、それ莉子ちゃん可哀相…」



 早く起きねぇのが悪い。





「ん…」



 虚ろだけど目を開けた莉子。



「うし、莉子帰るぞ」

「んー…何時ぃ?」

「19時」

「…え゛」




 急に眼を開いた莉子は立ち上がって鞄を急いで持った。




「お、お邪魔しました!!」

「…え、ちょ! 莉子!!」




 急いで俺んちから出て行った莉子。



「1人で…」

「危ないよ!!」

「あぁ…もうバカ」




 俺も急いで莉子を追った。