俺様男子

「素気ないっ!!」

「は? 俺に笑顔で返事しろと?」

「あ、無理だね(笑)」



 鼻で笑った莉子。



「ちょ、お前、面貸せよ」

「うわぁあ!! 塁くーん(汗)」


「いってらっしゃーい」



 ひらひらと手を振る塁。



 俺は廊下の隅に莉子を寄せた。



 丁度、塁からは死角で見えないだろう。





「協力…してほしいんだよな?」

「は、はぃ…」

「鼻で笑うってどういうことだよ」

「ごめんなさぃ…」



 語尾が小さくなっていく。




 こんな風にキレたことねぇからなぁ。




 たぶんビビってる。




 ま、キレてないけど?




 俺的な復讐。


 俺様を惚れさせた?(笑)




 ちょっと涙目な莉子。