意外にも日当たりのいい場所。




 図書室なこともあってテーブルとイスはたくさんおいてある。






 適当に座って莉子を足の間に座らせた。







「…莉子、妬いた?」

「…は?」

「俺が草野と話してばっかりで妬いた?」




 俺は莉子の耳元で話す。




 莉子の耳が赤くなっていくのがわかった。





「…妬いてない」

「嘘つけ」

「……すっごい妬いた」



 お、効果あったみたいだ。





「ちょっとやり過ぎたけど」

「もうしないでね!」

「誰がやるか。もうあんな痛いのはコリゴリだ」





 コーヒーの缶を投げられたのは本当に死ぬかと思ったくらいだ。





 莉子は力加減せずに、俺に命中させたから。