窓際に立っていた莉子はただでさえ大きい目をもっと見開いてこっちを見てた。 俺は莉子に近寄る。 謝るなんて俺のプライドがゆるさねぇんだけどな。 今日だけ特別だ。 確実に俺が悪い。 「…ごめん」 俺が莉子の目を見て謝ると、莉子は急に泣き出した。 「は!? え、なんで泣くんだよ!!?? 謝っただろ!?」 「…優のバカー、許さないんだからぁ」 泣きながらも強気で莉子らしい発言。 俺は笑いそうになったのを堪えて、莉子の頭を引っ張り胸の中に押し込んだ。