俺様男子

 *優side*




 本当に小さな出来心だった。





 莉子に嫉妬させてみようと思ったのは。






 莉子が妬いてるところなんて滅多に見ないし。






 たまたま転校してきた草野を見て思ったことだった。





 草野も選んだもの近くだったから。





 本当は草野なんかどうでも良くて…俺の眼中にあるのは莉子だけ。





 誓ってもいいくらいだった。






 …意地悪し過ぎた。




 そう思った時には遅くて、莉子は屋上から飛び出して行った。




「り…莉子!?」

「優君」

「…な、に?」



 莉子の出て行った扉を見つめていると後ろから声がした。