保健室には本人が言うに、行かなくていいらしく…。



 そのまま教室に向かうと反対側から塁が走ってきた。




「莉子ちゃん!! 優!!」

「あ、塁君♪」


 嬉しそうに塁に駆け寄って行く莉子。




「大丈夫だった!?」

「平気、平気」



 へらへらと笑う莉子は…なんか可愛い。





 あー…ダメダメ。



 こういうことは考えないようにすんの。




 お互いに少し頬を染めながら話してる二人を見てると、自分が馬鹿らしくなる。





 早く上手くいって俺の気持ちを吹っ切れさせてくれ。