着かれていたのか優に家に送ってもらってお風呂に入ってからベッドに入るとすぐに寝着いてしまった。




 目を開けた時には優が眉間にしわを寄せながら私の体を揺すってた。




「んー。何?」

「何じゃねぇよ…もう朝、時間あぶねぇんだけど」

「…早……」




 眠いのを必死に堪えて起き上がって制服に着替えた。





「いつまで彼氏に起こしてもらってんだよ…。いい加減自分で起きろ」

「えー…眠いんだもん」

「嫁の貰い手ねぇぞ…」



 オレンジジュースを流し込む私を横目で見ながらぼやいた。




「ん、今引っかかる言葉が聞こえた」

「空耳だろ。早く食え」




 家を出てから、駅に向かって全力で走るのは毎度のこと。





 遅刻するのも毎度のこと。







 でも今日は1つ違った。