「何この二人~♪」
「いちゃいちゃしちゃって~!!」
柚ちゃんと塁君が横からニヤニヤした顔で見てきた。
「…は?」
「は?じゃねぇよ。2人の世界入ってるじゃん~」
塁君が優の肩をつつく。
それを払って優が塁君を睨んだ。
「んなんじゃねぇし」
「怖いからこの辺りでやめようか、柚…」
睨みを利かせる優は閻魔大王と同等じゃないかって言うくらい怖い。
私は慣れてるけど。
「俺ちょっと外出てくる」
そう言って優は立ち上がると本当に出て行った。
「あー…」
「もう塁君! いい過ぎ!!」
塁君が柚ちゃんに怒られてた。
それを見ながら私も二人に話しかける。
「ごめん、優探してくる!!」
「いってらっしゃい~。戻ってこなくてもいいから仲良くね」
柚ちゃんが手を振ってくれた。

