「食べないから食べて!」
「別にいいけど…」
そう言って割り箸をとって網の上に乗っていたお肉をとって食べた優。
「あぁぁあああ…」
「食いたいの?」
「…いらないもん」
「そんな欲しそうな目してよく言えるな」
少し笑った優はお肉を一つつまんで私のほうに近づけた。
「ん」
「…何よ」
「食わないの?」
「食べ過ぎって言ったの誰よ」
「俺」
平然とした顔でそう言う優。
「意味わかんない」
「とりあえず食え。上手いぞ」
「知ってるもん」
ブツブツ文句を言いながらも優の近づけたお肉を食べてしまう私が憎たらしい。

