唇が離れた後も優の顔は離れなくて少し左耳の方に近づいて行った。 左耳に入ってきた優の小さな声。 「その服、すっげぇ似合ってる」 「ッ////」 耳元で囁かれた言葉。 恥ずかしそうにすぐに階段から降りて先に戻って行ってしまった優。 優の唇が近付いてきた左耳が熱い。 「……反則」 いつも上から目線のくせにこういう部分では恥ずかしそうにする優。 そこが可愛かったりする。 熱い耳を押さえて急いで教室に戻った。