俺様男子


 トマトを口に突っこんで優を睨む。



「ほっぺ膨らませながら睨まれても怖くねぇ」

「バカ」

「誰がだ、あぁ?」

「優」



 食べ終わったお弁当を片付けた。




「そろそろ戻らねぇとな」

「うん」



 言いあっても別に何ともないように普通の会話を30秒後にはできる様になった。





 当たり前みたいな感じ。




 その当たり前も嬉しく感じる。





 屋上を出ると階段下で委員長が待ってた。




「二人とも早く戻って~」

「はーい」



 委員長はそういうとすぐに戻って行ってしまった。



「俺らも急ぐか」

「うん」

「あ、莉子」



 駆け足をいていた足を止めて少し上の階段にいる優を見上げた。



「ん?」



 高い身長が階段でさらに高くなってる位置からのキス。



「え、ちょ…」