俺様男子

「莉子に何か用だった?」

「告白してたんだ。邪魔しないでよ」

「へぇ…あれが告白か。変わってんな。莉子、おびえてんじゃん」

「…ッ」



 何事もなかったように平然とした顔で私の腕を引っ張って屋上から出た。





「わり、目離したらいねぇんだもん。ビビるわ」

「探してくれたの?」

「塁が焦りだすから…」

「ほ、本当?」

「あぁ。見込みありじゃねぇ?」




 少し冷たい言い方でそういった優。



 私は優がちょっと怒ってるのにも気づかずに、塁君が探してくれてたってことで頭がいっぱいだった。




 オシャレ…頑張った甲斐があった…。





 ありがと、優。