俺様男子


「俺も莉子だーい…好き………え?」

「どうしたの? 優?」

「…何言ってんだ、俺」



 甘ったるい声がいつもの優の声になった。





 あれ、効き目切れた?





「…優」

「うわ、なんで俺の膝の上にいるんだよ…って俺、自分で言ったな」

「覚えてるの?」

「…あぁって恥ずッ////」




 優はさっきまで自分の言ってたとこを覚えてたみたいで。





「…俺に何した?」

「いや、別に…?」

「なんで疑問形なんだよ。正直に言え」



 何気に膝の上にのったままの私。



「よくわからない薬を飲ましました」

「…はぁ?」

「甘ったるい優になりました。終わりです」

「……んな薬あるわけねぇだろ…」




 頭を抱えてる優。



 私だって信じがたい。



「妖しいお店でもらったんだ♪ 柚ちゃんも塁君に遣うって言ってた(笑)」