家に帰ってから瓶を机の上に置いた。



「どうしよう、これ…」




 たぶん柚ちゃんは塁君に飲ませちゃうんだろう。




 優がどうにかなっちゃったら怖いし…。



 本当に惚れ薬だったどうなるのだろう。





「莉子―?」

「…」

「莉子!」

「わッ!!!」



 急に後ろから声をかけられた。




「優…」

「どした、ボーっとして」

「なんでもないよ」

「絶対なんかあるだろー…」



 眉間にしわを寄せて私の顔を覗きこんだ。




「何もないって」

「そうか? ま、いいけどさ……お茶持ってきたぞ」

「ありがと…」