「パンダじゃなくてゴリラじゃね?」
「「「キャーーッ!!」」」
「うっさ…」
優が私たちの近くに来てそう言った。
「やっぱり付き合ってるんだよぉ~…」
「ショックー…」
ところどころからそんな声が聞こえてきた。
いや、普通に喋っただけだけど。
どこに付き合ってると確信できる会話があっただろうか。
ゴリラ扱いされただけだよ。
「おい、こら優」
「ん?」
「あの乙女さん達の叫び声どうにかなりません?」
用もないのに窓から目をぎらぎらさせてこっちを見ないでほしい。
「珍獣のゴリラさん。あなたがどーぞ」
「いや…噛みつかれるよ。怖いよ、あの乙女たち!」
「ゴリラ否定しろよ」
「ゴリラは珍獣なのかな」
「そこじゃねぇな……」
私と優の会話をにっこりとほほ笑みながら見ている塁君と柚ちゃん。

