私はベッドに横になっているとすぐに眠りに入ってしまった。
ジェットコースターを乗りまくった後みたいなフワフワした感じの夢を見た。
「鈴木さん、もうすぐチャイム鳴るわよ~」
「…ん」
先生に声をかけられて起きた私。
「もう一度熱測りましょうか」
先生にまた体温計を渡された。
先生は私の向かいにあるベッドに座った。
「西野君と付き合ってるの?」
「…あ、はい」
「じゃあもしかして西野君の話してたバカな女の子?」
「…あ、そうだと思います」
優は先生にまで話してたんだ。
「西野君、ここにサボりに来てはあなたの話ばっかりだったのよ~」
「え…」
そんなに話してたの…?
「俺を理解してくれる奴だって言ってたわ」
「…そうですか。優って素直じゃないくせに分かりやすいんですよ」
「そうなのよね! 西野君、全然素直じゃないのよ!!」
クスクスと笑って足をぶらぶらさせる先生はとても可愛らしかった。

