「はい、遅刻な!」
「え!?」
いつもよりゆっくり来過ぎたみたいでいつも通り遅刻になってしまった。
「莉子、病み上がりなんすよ。見逃して!」
「先に連絡しときゃ、良かったのにな(笑)」
先生は大きい口を開けて笑ってた。
「ちっ、担いでこればよかったな」
「嫌だ」
担ぐって何。
不安なんですけどー。
先に席に着くと同時に振り返った塁君と柚ちゃん。
「仲直りした?」
と、塁君。
「仲直りも何も喧嘩してないよ?」
「そうなの? 莉子ちゃんと優君イイ感じじゃない?」
いつも通りのつもりなんだけどなぁ。
「告白しちゃった♪」
「「え!?」」
「え、なんで…そんな驚くの?」
「優からじゃなくて? 莉子から告ったの!?」

