「優君、ごめんなさいね」

「平気ですよ」


 莉子が寝た後、リビングに行くといつの間にか帰ってきていたらしいおばさんとお姉さん。






「あら、嬉しいことあったの?」

「…いや、別に」

「優君は嘘が下手ね」



 莉子のお姉さんに一発でばれてしまった。




 さすが占い師って感じもするけど、俺がわかりやすいってのもある。





「わかりやすいっすか」

「オーラが違うのよ」

「へ、へぇ…」



 そんなの見えてんのかって感じなんだけど。



「こら、お姉ちゃん。そんなに優君を困らせないの」

「はいはい(笑)じゃーね」



 お姉さんはクスクスと笑うとリビングを出て行った。




「じゃあ俺もそろそろ。莉子まだ熱あるんで…」

「わかったわ。薬…飲んだ? あの子」

「…あー、めちゃくちゃ嫌がってましたけど、無理矢理飲ませました」

「まぁ。優君の力はすごいのね」


 おばさんまで笑いだしてしまった。