バカっていったらお前しかいねぇだろ。
「優はバカが好きなの?」
「あぁ。なんであんなバカが好きなのか正直わっかんねぇ」
「どれくらい好き?」
「好きじゃたんねぇな…」
愛してるとかはまだ正直よくわかんねぇけど、たぶんこの莉子を見る目が愛情なんだろう。
可愛くて仕方がない感じ。
こんなことを言っている自分が恥ずかしくなる。
「コーヒーよりも好き?」
「は? …好き……かな」
莉子はさっきより少し顔を隠した。
「莉子の好きなのはどんな奴?」
「…んーとね、すごい意地悪」
「へぇ…。そんな奴がいいの?」
「うん。意地悪だけど、周りを良く見てて…すごく素敵な人だよ。たまに自分を追い詰めちゃうんだけどね」
綺麗な眉を下げて笑った莉子。
妬けるなぁ……。
莉子がそいつを見る目もきっと俺と同じなんだろう。
そいつがうらやましくて仕方がない。

