俺様男子

「じゃあ俺らは帰るから~」

「だね! 莉子ちゃん、早く元気になってね!!」



 そう言って二人はそそくさと部屋を出て行った。




「急だね…」

「あぁ…。な、莉子」

「ん?」



 さっきのことは本当に気にしてないようで、逆にムカついた。




 もう少し意識してくれてもいいじゃん。




「そっちいってもいい?」

「いいよ? いつもの優なら私が来いとか言うのにどうしたの」

「…うっさい」



 俺は立ちあがって莉子の隣に座った。




 さっき塁はここから莉子を見てたんだ。




「優、すっごい顔してるけど大丈夫?」

「最強にすっげぇ顔してる莉子に言われてもなぁ…」

「む、酷いなぁ!」



 …こんなことがいいたいんじゃねぇのに。





 言葉が素直にならねぇとこればかりは意味がない。