俺様男子

「何か飲む?」

「…莉子んちだろ」

「莉子の飲み物ならいい」



 そう言って少し笑う。



「学校は?」

「今日は終わるの早かった。つっても、もうすぐ4時だぜ」



 そう言われて時計を見るともうすぐ4時を指すところだった。




 結構時間たってたんだ。





「ねぇ、キスなんてしてどうする気?」


 塁は少し笑っているが北川はまだ怒っているようだ。





「どうって…薬飲ませただけだし」

「でもキスはキスよ」

「……好きなんだし、ダメか?」



 俺はそう言った。




「それで莉子ちゃんが喜ぶと思ってんの?」



 北川にそう言われて頭の中に莉子の泣き顔が浮かんだ。




 …俺、が…泣かしたんだよな。





「一応聞くけど、莉子ちゃんの好きな人知ってるの?」

「…しらねぇよ。知ってたら…直接奪いに行ってた」

「優君らしい…」