俺様男子

 私は上半身を起こして近くに置いてあったひざかけを取った。
 

「じゃあこれ使う?」

「いいから。もう寝ろ」



 私を無理矢理倒した優はあきれ顔だ。





「あ、そうだ! お水とゼリー、2つずつ持ってきたから1個好きにしてね」

「…自分の体調が悪いくせに人の面倒までいいから! 寝ろ!!」



 呆れたような顔で私のおでこを触ってからそう言った優。





「はーい」

「…熱下がんねぇぞ」

「今何時?」

「11時。ハラ減ったの?」

「少し!」



 全く寝る気のない私は優のほうを見る。




「ゼリー食うか?」

「食べる」

「もう…せっかく寝かせたのに」



 そういいながら私を起こした優はテーブルの上に置いてあったゼリーを取った。




「食わしてやるよ♪」

「いい。自分で食べる」

「病人は黙ってろ」



 拒否権はないようでゼリーを乗せたスプーンが口元に近づいてきた。





 これ、恥ずい!!