俺様男子

 額に触るとやっぱり熱っぽい。



「莉子…わりぃな……」

「んー…優ぅ?」

「ん?」

「ダルい…」

「熱ある。今からおばさん呼んでくるから」

「嫌ぁ…行かないで…」




 は?




 俺の制服の裾を握って離さない。




 いや、嬉しいんだけどさ。




 報告してこないと…。





「私が言っといてあげるよ」

「え? あ」



 莉子のお姉さんが扉の前にたってた。



 いつから!?




「莉子の傍にいてあげて?」

「…はい」




 仕方ねぇよな…。