「え?」
「よいしょッ…」
自分の膝の上に私を乗せた優は後ろからギュッと抱きしめてきた。
「…ど、どうしたの……?」
「別に」
「熱、まだあるのかな…」
「知らない」
私の肩に顔を埋める優は少しだけ眠たそう。
「優、寝る?」
「風呂入りたい」
「んー…明日の朝にしたら?」
「…わかった」
やけに静かな時間が過ぎて行く。
私の心臓の音が優に聞こえないか心配だ。
今にも爆発しそうな音が聞こえる。
「莉子…」
「なぁに」
「……」
少しずつ少しずつ肩が重くなっていく。
…チラッと優の乗っている肩を見ると目を閉じていた。

