俺様男子

「何を覚えてるの?」

「……キス」

「え゛」



 よりによってそこか!!



 なんて都合の悪い。




 もっと他のところ覚えとけ。





「あと、俺抱き枕にしてたな、莉子のこと」

「されたね」

「んと…マジごめん」



 困ったような顔をして謝ってきた優。



「いいよ、気にしてない」

「いやいや…そこは気にしろよ」



 少し笑って私に向かって枕を投げた優。





 だって優にされて嫌なことなんてないんだもん。




 フラれるのくらいかな。



 でもそんなこと言えないから。




「風邪移ったらどうしてくれんの!って言うくらい」

「あー…バカは風邪ひかないから平気だろ?」

「バカじゃないし」

「じゃあ風邪ひいたら今度は俺が看病してやるよ~」

「いい」