俺様男子

 *莉子side*




 朝から優が異常すぎる。




 熱でもあるんじゃないの?





 いつもの電車に間に合ったところで、私は背伸びをして優のおでこを触った。





「!?」

「え!」




 勢いよく振り払われた私の手。




「な、何だよ!!」

「いや…朝から変だし…熱でもあるのかと……。ないみたいだね」

「当り前だ」



 そのわりには…顔、赤くない??




 大丈夫か……。





「にしても朝…こんな空いてんの?」

「通勤ラッシュはもう終わったよ。これいつも私が乗る時間帯の電車だからね~」

「……遅刻決定か…」




 そう言って、優はケータイをだした。




 マナーは守ろうよ!