俺様男子


 近くに俺と莉子の好きなショップがあったからそこに入った。



「やっぱいいな」

「だね~。見て! この新作可愛くない?」

「あぁ。莉子似合うんじゃね?」




 あぁ…やっとまともに話せた。




 それも俺の好きな服の話で。




「優にこれ似合いそう~」

「お、いいじゃん」

「でしょ!?」




 少し迷った末に買うことにした。




「あ、あとこれもいいな」

「優楽しそうだね~」

「当り前だろ。俺の好きなブランドなんだから」



 結局シャツ2枚とパーカー1枚を買った。




「莉子」

「…な、何すか…」

「持て♪」

「もー」



 莉子が俺から服の入った紙袋を2つ持っていった。



「こけんなよ~」

「はいはい」




 前、こけたっていうより足を痛めたアイツ。




 バカだからな。