塁がいつもように接するのに気付いたのか、莉子もいつも通りに接してるつもりらしい。



 ちょっと気を遣ってる感はあるけど。





 明日がチャンスかもしれない。





 塁と莉子がぎこちなさそうにしてるとこっちまで変になりそうだ。





「優君、明日であの二人いつもの関係に戻してあげようね」

「あ? あぁ…」



 北川も同じことを考えていたらしい。




 帰り道もいつもどおりで盛り上がってた。






「ね、ねぇ…塁君!」

「ん!? 何、莉子!」



 うわ、なんだあの二人。




 ぎこちなくしすぎだから。