俺様男子

「あら、どうしたの。珍しく結ったの?」

「うん」



 莉子とリビングに行くと、おばさんが嬉しそうにいいながら俺の分の朝食も持ってきてくれる。



「あ、ありがとうございます」

「ゆっくり食べて行ってね」

「はい」



 莉子の隣に座って、頂く。




 莉子の家は朝は基本、洋食が多い。




 今日も洋食だ。




「ごちそうさまでした」

「早いわね~…」



 約3分で食べ終わった俺は隣の莉子を見る。




「相変わらず遅いな…」

「いいでしょ。そんな早く食べたら太るわ」

「手遅れだ」

「……」


 ……?


 あれ、いつもなら…と思い、顔を覗く。




 珍しく反抗してこないと思ったら、まだ寝ぼけてるようだ。




「おい、コラ。ここで寝るな」