俺様男子

「で?」

「…あー…塁から離せば?」



 俺がそういうと黙ってうなずいた塁。



「俺さ、記憶無くなったんだ」

「…本当なの?」

「あぁ。あとな、前と性格も少し変わったみたいでさ…」

「…帰る」




 莉子は悲しそうな顔をすると席を立ち、カフェから出て行った。




「莉子!」



 あいつ……。




 俺も急いで席を立つ。




「優!」

「わりぃ、行かせて」

「なんで…」

「また話すから!!」




 金だけ置いて急いで莉子を追いかけた。





 家の近くにある公園のブランコに座ってる莉子を見つけた。