「塁君!」

「あ、莉子~」



 帰りに病院に行くと看護婦と仲良く話してる塁が莉子を迎えた。




 その看護婦の数がハンパない。




 この病院の半分は集まってんじゃねぇの?





 仕事しろよ。





 あと、莉子を「何この女」的な目で見んな。





「いつ退院手続き終わる?」

「もういつでも帰っていいと思うよ」



 そう言って塁がにっこり笑う。




「塁君~♪ もう少し入院しない?」



 …はぁ?




 看護婦がそんなこと言っていいのか…?




「駄目だよ。俺、早く学校行きたいもん」

「えぇ~。また遊びに来てね?」

「はは。できたらね」



 うわ、やべぇ…。




 少し塁を感心すると同時に塁の作り笑いが気になって仕方ない。