「え?」
「ん? 何?」
「もう一回…」
「あー…(笑) 好きな人出来たの」
頭にいれるのに数秒かかったことなんてなかったはず。
初めてだ。
「あの、莉子さん?」
「はい? つかなんで'さん'付き?」
「…今日、入学式なんだけど? 初日なんだけど?」
「知ってるよ!! カッコよかったぁ~~」
俺が莉子さんと呼んだこの女。
鈴木 莉子。
今日、高校に入学したピカピカの一年生だ。
莉子はそいつを思い出すように目を瞑り、両手を顔の前で重ねる。
…前からバカだとは思っていたが……ここまでか。
入学式初日で……俺の予想より遥かに早かった。
「ん? 何?」
「もう一回…」
「あー…(笑) 好きな人出来たの」
頭にいれるのに数秒かかったことなんてなかったはず。
初めてだ。
「あの、莉子さん?」
「はい? つかなんで'さん'付き?」
「…今日、入学式なんだけど? 初日なんだけど?」
「知ってるよ!! カッコよかったぁ~~」
俺が莉子さんと呼んだこの女。
鈴木 莉子。
今日、高校に入学したピカピカの一年生だ。
莉子はそいつを思い出すように目を瞑り、両手を顔の前で重ねる。
…前からバカだとは思っていたが……ここまでか。
入学式初日で……俺の予想より遥かに早かった。

