常に学校では俺か、塁か北川が一緒にいる状態だから大丈夫だったみたいだ。





 今は莉子は1人だ。





 5秒くらいしか経ってないのに、同じ制服を着た奴らに声をかけられてる。




「鈴木さん、おはよう!!」

「あ、田中君! おはよ~」

「鈴木ちゃんー、おはよッ!!」

「おはよ~」




 笑顔で挨拶を返すのも考え物だな。



 楽しそうに話しやがって。




 俺に向かってにっこり笑った北川は少し怖い。




「私も行くね!」

「あいつらから離せ」

「知らなーい♪」



 莉子のほうに走って行った北川。




「最悪だ」