俺様男子

「ちょっと久しぶりだね!」


 莉子は嬉しそうに塁と話してる。





 良かった…莉子の泣き顔を見ることは逃れられた。





「そう…だっけ……?」

「そうだよ!!」

「あのちょっと暑くない? 離れよっか」





 先生と塁の両親が出て行った病室に俺ら4人が残る。



 ベッドの上に飛び乗って塁に抱きついてる莉子。



「えー…塁君…? いつもならそんなこと言わないのに」

「そう?」

「そうだよー…でも、寝起きでしょ? 今回は離れる!」



 そう言った莉子はベッドからそっと降りた。






「わッ」




 まだ歩き慣れてないのか、ふらついた莉子を咄嗟に支える。




「気をつけろよ…」

「ごめん、ごめん」

「莉子がこけたら床が抜けるだろ」

「なんですって!?」