俺は嬉しさと少しの心配で病室に急いだ。 『障害が残る可能性があります』 医者がそう言ったのを頭のどこかで小さくよぎったんだ。 病室に入るとボーっと寝ぼけた感じの塁がベッドの上に座ってて、傍に医者がたっている。 「塁!!」 「父さん、母さん」 塁の両親が塁に駆け寄った。 「塁君!」 北川も駆け寄る。 待って、塁が何か変だ。 目が違う。 「る、塁…?」 俺もそっと塁に近づいてみた。