俺は逃げる様に病室から出た。 後から走ってきた北川。 「優君ー、何やってるの? なんで、話さないの?」 「もう少ししたら目を覚ますかもしれないじゃん」 「根拠がないわ」 「男の勘だ」 「女の勘のほうが当たるの」 北川ってこんな強かったっけ? 俺が敵わない。 ちょうどその時、俺らの後ろから走ってきた塁の両親。 「塁が目を覚ましたそうなの! 私たちも今から病室に向かうけど、来るわよね?」 「は、はい!」 俺らも塁の両親の後に続く。 男の勘のほうが当たるじゃん♪