莉子の病室に入ると莉子と北川が楽しそうに話してた。




「塁君どうだった?」

「え?」

「私が行った時にはまだ寝てたみたいで…。そっと出てきちゃったんだ」



 そう言ってにこっと笑った莉子は北川のほうを見る。



「私が塁君守ったんだよ!」

「さすが莉子ちゃん!」



 北川も莉子に話を合わせてる。





「ねぇ、莉子ちゃん」

「ん?」

「優君が話したいことがあるんだって」




 え、ちょっと…マジか!?




「ねぇし」

「何よ、優~。もったいぶらないで話してよ♪」

「…ヤダ」

「なんで!?」

「なんでもだ」




 もう少し、もう少しだけ待ってくれ。




 塁が目を覚ますかもしれないだろ?