俺様男子

 北川が悪いんじゃない。




 誰も悪いくないんだ。





 莉子の病室の前に立った俺ら。




「じゃあ俺は先に塁のところに行ってくるから」

「あ、分かった」



 そういうと北川は莉子のいる病室に入って行った。




「塁―、入るぞー」



 たぶんまだ目覚めていないであろう、塁に向かって一声かけてから入る。





 目が覚めてますようにと祈って。






 扉を開くと静かだ。




 塁も綺麗に両目を瞑って寝ている様子。





 電子音がリズムよく聞こえるだけだった。





「起きてないよなー…」



 そばに置いてあった椅子に座って塁の顔を覗きこむ。