「ねぇ、本当に大丈夫?」



 不安そうに俺を見る莉子はとても恥ずかしそう。




「あぁ」




 朝早く、莉子の部屋にお邪魔した俺は莉子を叩き起した。




「おい、ブタ! いつまで寝てんだ」

「ん゛~…」



 寝がえりを打った莉子は俺と目を合わせる。




「うわぁ!! な…ななななんで!!??」

「協力するって言ったろ? とりあえず起きて着がえろ」




 掛け布団を引きはがすと眉間に皺を寄せながらもゆっくりと起き上がった莉子はブラウスや靴下をクローゼットから引き出した。




 俺は一応部屋から出る。




 一応というか、出ざる負えない。





 ちょっと、俺!!



 なんで少し顔赤くなってんの!!



 早くも・ど・れッ!!



 自分のゴツゴツした手で顔にビンタを食らわせる。