*莉子side*




 塁君とも何とか話しあい…っていうか。




 色々話して距離が戻った感じがする。






「でね! 塁君が…」

「また塁かよ。塁のこと振ったんじゃねぇの?」

「フッたけど…友達に戻れてよかった…」




 優と2人で帰る帰り道。





「莉子ー!! 優―!!」

「塁君…?」




 身長の高い優の隣に止まった塁君。




「一緒に帰っていい?」

「いいけど…方向違うし」

「優んちに遊びに行く!!」

「…ん」



 優と仲いいなぁ…。





 大通りに出るといつもより車の通りが多い。




 ここの道結構危ないんだよね…。





 そう思っていると何気なく優が歩道側に渡った。




「莉子は危ないから」



 そう言って笑った。