俺様男子

 制服に2分で着替えた私は腕を引っ張られてリビングに行く。



「ごめんなさいねぇ、優君」

「大丈夫ですよ。莉子、早く飯食え」




 言われなくても食べるし―。




 お皿の上に置かれている食パンを口に突っこんで時計を気にする。





「は…?」

「んだよ」

「この時計おかしくない?」

「おかしくない。お前がいつもより寝坊しただけ」




 学校が始まるまで15分しかない。





 おかしいおかしい!!!




 口を止めることなくポケットに入っているケータイをだして時間を見る。





 マジでか。





 完全に間に合わないじゃないか。





 もー…誰よ。朝寝坊なんてしたのは!!!