俺様男子

 *優side*



 莉子の言うとおりだ。




 俺はいつから莉子の恋を邪魔してるんだよ。





「んなわけねぇだろ!! ちょ、お前帰れ」

「もー!」


 莉子に塁のこと好きだったり? なんて言われてカチンと来た。





 莉子を部屋から追い出して、ベッドにダイブする。




 ありえねぇ。



 そんなことありえない。





 頭の隅の方でモヤモヤとしたものが俺の感情を操る。





 まさかだよな。





 そんなわけない。





 つか、認めねぇよ?






 ―――俺が莉子を好きなんて。