俺様男子

「時間取らせちゃってごめんね」

「大丈夫だよ」



 塁君の胸から解放された時には外は日が暮れてた。





「送るよ」

「平気だよ!」

「俺が優に怒られちゃうよ」

「気付かれないって♪」



 じゃあねと言って私は塁君から離れた。





「り、莉子!!」



 後ろの方で塁君が呼んでたけど…わざわざ反対方向に悪いじゃんね。





 さすがに暗いのには恐怖を感じる。





 急ぎ足で家に向かう。




 角を曲がったところで気がついた。








 ……付けられてる?