「本当はわかってるんじゃない?」 「何を…?」 たぶん分かってた。 ずっと前から。 「俺のことなんてなんとも思ってなかったんでしょ?」 「そんなことない!」 「自分に嘘が一番いけないよ」 「…ッ」 「本当に好きなのは……?」 私が本当に好きなのは…… 「ゆ…ぅ」 言いきるまでに唇を塞がれた。 「何やってんの?」 ドアの方から聞こえた低い声。 「「優……」」