俺様男子

「あのね、莉子ちゃん」

「ん?」

「昨日…私、優君にキスしたの」

「へ?」




 やっぱりチクンッとする。




「それって二人は付き合ってるってこと?」

「違うよ!」

「?」

「私が一方的にしたの。やっぱり優君を諦められなくて…莉子ちゃんとは友達だけど…ライバルね?」

「私、優のこと好きじゃないよ?」

「…あー、そっか……」




 困ったような顔をした柚ちゃんと、悲しそうな顔の優。





 なんでそんな顔をするの?





 ――――――コンコンッ



「はーい」



 そんな思いはすぐにノックでかき消された。




「莉子ちゃん?」


 ひょこっと顔を覗かせたのは塁君。



「塁君♥」

「おはよう~」



 優の横に座ってニコニコと笑う塁君。